こんにちはゆちゃです。

ブログをご覧頂きありがとうございます。まず初めに私のプロフィールを簡単に紹介します!
・高校卒業後、映像制作の仕事をするため専門学校へ入学
・某大手テレビ局へ就職するがその後退職
・昔から興味のあったペット飼育の勉強をする為ペット業界へ転職、数年勤務後退職。
・現在サラリーマンをやりながら複数のペット飼育。また、結婚し妻が第1子を妊娠中
今回も前回に引き続き座学、私がペットショップ店員の時に経験した話です。
我が家では基本的に飼い猫とは夜一緒に寝ないのですが、ゴールデンウイークという事もあり休みの期間は一緒に寝ています。なぜ普段から一緒に寝ないのかというとバタバタする!!上に乗ってきて重い!!朝起こされる!!もうね、睡眠まで猫に支配されてしまうんです・・・

この世界はー!!!!!!!!!

我々の支配下だぁー!!!!!!

ははー!猫様何なりと!
って感じになるので最後の抵抗として寝室は侵入禁止にしています。(笑)
でも、ペットと同じ空間で寝る事ってペットを飼った時にやりたい事ですよね!
そんなペットとの生活を夢見た小学生の女の子がいました。両親にはペットを飼うことは反対され、ペットショップに来る度に小さな顔を真っ赤にして泣きじゃくっていました。そんな小さな女の子が両親を納得させ、ペットとの生活を手に入れた話を紹介します。(登場する店員は私です)
この記事を読んで頂ければこんなことが分かります。
女の子との出会い

ある日の休日。接客業では休日こそが稼ぎ時!ペットショップでの休日の来客数は平日の約10倍はいっていました。その客数ではもう毎週手が回らないほど忙しく、なるべく引き取ってくれそうなお客さんを見極めて接客しなくてはありません。
そんな忙しい中母親と手を繋ぎながら店内に入ってくる女の子がいました。
するとその子は一目散にポメラニアンの前に行き「可愛い!可愛い!」と母親も一緒になって夢中になっています。
店員としてこれはチャーンス!!と思い「抱っこをしてもいいですよ」と声を掛けます。
女の子はすごく嬉しそうな顔をしてポメラニアンを抱っこしました。欲しいと女の子は言っていて、母親も欲しそうな様子でした。
しかし、私は接客する際に絶対にこちらから「引き取りませんか?」とは言いません。
なぜならば欲しいという気持ちの背中を押して引き取らせるのではなく、引き取る家族が引き取ると決めた時、不安を出来るだけ取り除いて家族に託してあげるのが自分の仕事だと思っていたからです。(この考え方で後日上司と揉めました)

確かに抱っこしたら凄い勢いで進めてくる店員さんいるよね

向こうも商売だからそこは仕方ない!
父親登場

女の子が抱っこをしていると後から父親とお兄ちゃんがやってきました。
女の子は父親に「お世話するからこの子飼いたい!!」と言います。
その答えは皆さん想像通りの「ダメ!!!!!」即答でした。
すぐに店員さんにワンちゃんを返すよう娘に伝える父親。そしてポメラニアンを絞め殺しそうな勢いで放したくないと抱きしめる娘。娘を説得する母親。そして何が起きているかよくわかっていないお兄ちゃん。
そして父親は続けます。
「お前はまだ命を育てることがどんな事なのか分かっていない。それが分かるようになるまではダメだ。」
その言葉を聞いて私も父親の意見に納得。ぎゅっと抱きしめて放さない女の子に対して「またいつでも会いに来ていいから今日はもう休ませてあげようね。」といい女の子を説得し、女の子は母親に手を引かれながら帰って行きました。
泣いている女の子とその父親のやり取りは店内でもかなり目立ってしまっていて、女の子が帰った後私はもし女の子が後日来ても辛いだけだから抱っこはさせないようにと上司に言われました。

よほどそのポメラニアンが気に入ったんだね!

でも父親の言ってることは凄く正しいよな!

私たちからしても可愛いって理由だけで引き取られるのはちょっと怖いもんね・・・
諦めない女の子

一週間後。また週末になり自分の仕事も片付かない中相変わらず多くのお客さんが犬猫の展示場で見学していました。
するとその中に見覚えのある女の子の姿が。話しかけてみるとやはり先週父親と揉めた女の子でした。私を見るとすぐに
「この子抱っこしたい!!!!」
とせがむ女の子。しかし、上司からも抱っこさせるなと言われているしなぁ・・・。と悩んでいるとキラキラさせながら期待いっぱいに見つめてくる小さな瞳。もう後で怒られればいいやと抱っこをさせてしまいました。
そしてその後すぐに母親も合流。また母親も一緒になってポメラニアンを撫でまわします。(私は自分の背中に上司の殺気を感じていました・・・)
母親に父親のことは説得できたのか聞きましたが、依然許可は下りていないそうです。
しかし、私も父親の意見には同意していたので、女の子にまずは父親を説得してからお店に来てほしいと超優しく言いました。
そして父親登場からの先週と同じ結末。私がその後裏で怒れたのは言うまでもないでしょう・・・。その次の週も同じことが繰り返されました。(笑)

小さい女の子に見つめられたら断れないよね!

じゃぁ私も見つめたら美味しいおやつもらえるかな?

あげません!!!!!
両親を納得させた女の子

そんなやり取りが続いたある日。週末またその女の子がお店にやってきました。
でも今までとは様子が違います。
家族皆でお店に来店し、その表情はとても明るかったです。
そしていつものポメラニアンの前に行き
「この子をお願いします。」
と、まさかの父親が言いました。
もちろん私が対応しました。
でも何故考えが変わったのかを父親に聞きました。
「あの後娘は自分のお小遣いでポメラニアンの飼育本を買い、毎日毎日学校から帰ってきたら読んでいた。その姿を見て大丈夫、この子はちゃんと命と向き合えるなと思ったので許しました。」
と説明されました。
まぁ~泣きそうになりますよね(笑)こんなに小さな子が自分で考えて、小学生では買うことが難しいような本を買って毎日勉強してくれたなんて!
でも泣きそうな気持をぐっと堪えました。自分の仕事はこの家族にちゃんと幸せなペット生活を送れるようにサポートする事だと思っていたからです。

ちゃんと育て方を勉強してきてくれるのは嬉しいよね♪

引き取られたポメラニアンは幸せものだね♪
女の子から私たちが学ぶべき事

この女の子はその後毎日学校から帰って来たら散歩に連れていき、ご飯、しつけなども自分で行ったそうです(^^)
大人は子供には命の重さが理解できない、結局お世話しなくなると思っている方が多いと思います。
しかし、この子と出会って子供だから理解できないと決めつけるのは間違ってるなと思いました。
そして、大人でも「可愛い」という感情だけで飼育を始めてしまう人が多いです。
これからペット飼育を考えている方は是非この女の子のように迎え入れたいペットの事を勉強して欲しいなと思います。
まとめ
今回は私の実体験の話をさせて頂きました。
この記事を読んでくださっている方で少しでも心に刺さる内容であれば嬉しいです。
ちなみにワンちゃんの引き渡しの際女の子から「ありがとうお兄さん」という手紙を貰いました。今でもその手紙は私の宝物になっています。

このブログで飼育放棄が一軒でも減ってくれることを祈っております。
ご覧いただきありがとうございました。
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